ご訪問ありがとうございます。管理人のたけともです。
今回の記事ではセミナーや研修などで参加者の理解を深めるコツについてお伝えしたいと思います。
・初めてセミナーや研修講師になったけどうまくしゃべるにはどうすれば・・・?
・難度が人前で話したことがあるが、話がうまく伝わらず困っている。
・参加者がつまらなそうな顔をしたり、うなづいてもらえない。
こんな風に悩んでいたり、困っている方に向けて書きました。
僕自身は去年までは一切セミナー講師などで人前で話をしたことがなく、今年に入ってから30回程度経験を積んできました。
そのためプロセミナー講師というわけではありませんが、だからこそ人前に立って話すことの難しさとかをいまだに感じています。
今年に入って30回程度積み重ねた経験をもとに、参加者に理解をしてもらうコツをお伝えしたいと思います。
「伝える内容」をしっかり準備し、聞き手の気持ちになって考えることがポイントです。
クリックできる目次
セミナー・研修で人に伝えるということ
・自社の商品やサービスをお客様に伝える自社セミナーを開催する
・展示会等に出展してセミナーを開催する
・社内向けの説明会、研修を行う
会社で働いているとこのような場面に出くわすことがあるのではないでしょうか?
ある日突然上司からセミナーや研修の担当をアサインされるということがあるのではないでしょうか?
営業担当者として個別の商談経験はあっても、大勢の前で話す経験はなかなかないかもしれませんね?
製品、サービス開発担当してPCと向き合うことはあっても、それを大勢に向けて分かりやすく説明する経験はしていないかもしれませんね?
急に降ってわいた仕事に戸惑い、緊張し、困っている方もいるのではないでしょうか?
1対1の商談でも、1対多のセミナー・研修でも、「人に何かを伝える」ということは同じです。
ただし、1対1では聞き手も当事者意識をもって話を聞いてくれるケースが多いですが、1対多だとどうしても当事者意識を持てず上の空になってしまう聞き手もいます。
ちゃんと話を聞いてくれない聞き手の問題でもありますが、聞き手一人ひとりに向き合う努力を怠るがゆえに起きてしまうことでもあります。
「伝える」と「伝わる」は別物です。「伝える」では自分の独りよがりになってしまいます。話したいこと、協調したいこと、セールスポイント、競合との違い、そんなことだけを伝えたくなってしまいます。
「伝わる」は、聞き手一人ひとりが話を理解した状態です。セミナーや研修など多くの人前で話す際には「聞き手一人ひとりがちゃんと話を理解した」状態を目指すことが大切です。
セミナー・研修の目的から逆算して伝えることを明確にする
セミナー・研修の聞き手一人ひとりが理解した状態を目指すためには、そのセミナーや研修の開催目的を明確化することが重要です。
そのセミナーや研修に参加することでどうなるのかということです。
・自社の商品やサービスの特徴をよく理解し、購買検討度を高める
・自社と競合の違いを理解し、お客様の状況に合わせた選択ができる判断軸を提供する
・社内の営業チーム、開発チームのベクトルをそろえる
・自社の中堅社員として心構えを共有する
これは一例ですが、このような目的のためにセミナーや研修を行いますよね?
まずは「目的の明確化」が優先事項になります。
そのあとで、「どのような内容」を、「どのよう順序で話すか」という組み立てを検討していきます。
話したいことを話すのではなく、「目的を達成するためにどのような伝え方が効果的か?」ということを常に考え続けてください。
具体例:飲食店開業を考える方向けのセミナーの場合
先日飲食店開業を検討している人向けに「インターネット活用」というテーマでお話をする機会がありました。
その際にセミナーの目的として「飲食店経営にインターネットを活用することの重要性を伝える」と設定しました。
この目的を達成するために、
・なぜ飲食店経営にインターネット活用が必要なのか検討する
・ぐるなび等のグルメサイトの活用
・グーグルマイビジネスの活用
・インスタグラム等のSNSの活用
このような内容で組み立てました。
一番最初に参加者自身に必要性を考えてもらうことから始め自分事として捉えてもらいました。
そのうえで、飲食店への集客方法として3つほど具体的な手法をお伝えしました。
セミナーの開催目的という軸をブラさないことで、こちらも一貫性をもって伝えることができましたし、
参加者の方も「飲食店集客×インターネット」という枠組みで話を聞けたので、セミナー後に何をするべきか明確になりました。
しっかり理解してもらえたから、次の一手という「行動」につながり易くなりました。
セミナーに参加してお勉強することも大切ですが、その後何をするかがより重要です。特に営業的な意味では、その後購入を検討してもらうことに価値がありますよね。
僕がセミナー・研修の際にしている工夫
僕も今年(2019年)までセミナー・研修講師をしたことはありませんでした。本を読んだり、社内の先輩に聞いたり、YouTubeを見たりして学びました。
学んだことを実践し、反省し、そしてまた次のセミナーで実践するということを30回程度繰り返してきました。
その中で特に大切だと感じたことをお伝えします。プロのセミナー講師を目指すために大切なことというより、初めて人前で話すに注意したい内容です。
1:具体例から提示する
2:参加者同士でのディスカッションを入れる
3:参加者との交流を作る
一つづずつ解説します。
1:具体例から提示する
商品、サービス、仕組み、何かを説明しようとするときいきなり詳細から入るのはNGです。僕たち説明する側からしたら当たり前のことなので気にせずやってしまいますが、初めてそれを聞く人には難しいことのほうが多いです。
「小学生でも理解できるほど易しく」を意識してください。
易しく伝えるためには、具体例などを示して理解を促すことが大切になります。
「グルメサイトには、ぐるなびや食べログがあり、それぞれの特色は〇〇で、△△な使われ方をする。」みたいなことをスライド資料とともに伝えても、伝わりません。理解してもらえません。
「『新宿 おしゃれカフェ』とGoogleで検索してください。どんな検索結果になりましたか?ぐるなびのサイトを除いてみましょう。どんなカフェが掲載されていますか?次は食べログのサイトを見てみましょう。」
こんな風に参加者に身近な具体例を通して説明するように心がけています。
さらに、「たとえ話」を使うということも有効です。
・参加者にとって身近なたとえ話
・説明しようとする事柄に身近なたとえ話
とにかくこれでもか!というくらい簡単に分かりやすくかみ砕いて説明するということが大切です。
具体例やたとえ話を使って理解を促すように工夫する。
2:参加者同士でのディスカッションを入れる
セミナーや研修では講師から一方的に話をするということが一般的です。大学の授業みたいですね。でも、これって参加者にとってはとても退屈で飽きるんですよね。
人間の集中力は15分しか継続しないといわれています。15分以上一方的に話を聞き続けることは苦痛ですし理解できなくなってしまいます。
そのため適宜参加者同士でディスカッションをしてもらうように工夫をしてもらっています。
特に具体例やたとえ話を使って説明した事柄に対して、「自分だったらどのように活用するか?」というテーマで参加者同士で話し合ってもらいます。
こうすることで、一気に自分事として考え始めます。一方的に話を聞いている場合は理解しているようで理解していないんですね。表面的で終わってしまいます。
でも自分の頭で考え、自分の口から話すということで、思考が整理・深化します。
「自分だったらこのようにしたい。」「今こういう状況だから、活用するのは難しいかもしれない。」こんな風に自分事として捉えてもらうことができます。
参加者の理解を促すためにも、「ディスカッション」を取り入れるよう工夫する。
3:講師と参加者との交流を行う
講師と参加者の交流も大切です。
参加者同士でのディスカッションの後に、講師から質問を投げかけるようにしています。
「ぐるなびと食べログではどちらを使ってみたいと思いましたか?ぐるなびがいいと思った人は手を挙げてみてください。はい、そこのあなた!なぜぐるなびのほうがいいと思いましたか?」
こんな風に参加者を指名して話してもらうようにしています。セミナーや研修には同じ目的意識や課題感を持った人が参加していますので、一人の意見が別の人の参考になることはよくあります。
また参加者の発表意見に対し、講師より解説を加えることで、参加者の疑問がはれたり、理解が深まります。
セミナーや研修ってどうしても事前に準備したスライド資料を基に淡々と説明を進めていきがちですよね?
でも、そんな型にとらわれないで参加者と交流し、参加者の知りたいことを聞き出しその解説をするほうがよっぽど参加者満足度は高まります。
講師と参加者の意見交換の場を持つように工夫する。
結論:話したいことを話すのではなく、聞きたいと思っていることを伝える
セミナーや研修など人前で話す際には、伝えたいこと、話したいことを話すのではありません。
・何を知りたがっているか?
・どんな課題感を持っているか?
・なぜこのセミナー、研修に参加しているのだろうか?
まず一番初めに参加者、聞き手のことを徹底的に考えてください。このセミナー、研修に参加する目的は何なのか考えてください。
相手の立場になったうえで、そこで初めて伝えたいこと、話したいことを組み立てていってください。この順番が本当に大切なんです。
聞き手に伝わらなかったら、理解されなかったらまったく価値のない内容になってしまいます。聞く人あってのセミナー、研修です!
また、講師から一方的に話すのが正解ではありません。参加者理解を深めるために様々な工夫を盛り込み組み立てていくことも大切です。
特に工夫してほしいのが参加者の主体性を引き出すことです。書いてもらいましょう!話してもらいましょう!
プロセミナー講師を目指すわけではないので細かいテクニックを取り入れるよりも、今回僕の経験をもとに紹介した内容は誰でもすぐに出来る内容ですので、お役立ていただければ嬉しです。
僕が参考にした本も紹介しておきますね。いろいろ見比べましたけども、この1冊だけ読めば大丈夫です。後は実践あるのみですね!
皆さんがうまくいくことを応援しています!

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