ご訪問ありがとうございます。管理人のたけともです。
この記事では、人生100年時代で働き収入を得続けるために「会社組織に依存しないスキル」を身につける重要性についてお伝えしたいと思います。
・今の会社でいつまで働けるか不安
・退職金が出るか不安
・年金がちゃんともらえるか不安
こんな不安を持っている方、特に僕と同じ30代や20代の方に向けて書きました。
終身雇用制が崩壊しつつあり、定年まで同じ会社で働くことができるか分かりません。それに伴い退職金に頼ることも難しく、また年金受給開始年齢も上がっていっています。
早期退職、定年退職後にも活躍することができますか?会社の看板なしに活躍できますか?
会社に養ってもらうという考えは非常にハイリスクです。そのため自分自身で稼ぐためのスキルを身につけて不安定な世の中をサバイブすることがなによりも大切です。
この記事では、盲目的に目の前の仕事を頑張るだけではなく、人生100年時代を生き抜くためのスキルを身につける重要性、さらにはいつでも転職できる状態を目指すことの重要性を伝えたいと思います。
クリックできる目次
会社依存の見えざる罠:安定した雇用はもはや幻想
「終身雇用制度」「年功序列制度」という労働慣行が戦後の日本経済躍進を支えた骨格でした。
新卒一括大量採用 ⇒ 一律集団教育 ⇒ 定年まで長く勤めあげてもらう
このようなスタイルが長く続き、世界の中でも異例の日本的労働慣行として定着していました。
経済が右肩上がりの時代には、安定的に労働力を確保し長く勤めてもらうことに価値がありましたが、低成長時代にはガラッと変わってしまいました。
経済成長しないので、企業は生産性の低い労働者を雇い続ける余裕がなくなった
これに尽きると思います。企業にも余裕がなくなってきたんですね。
終身雇用という暗黙の了解が成立していたので、若いころは賃金を低く抑え年齢が上がるほど賃金が上昇する「年功序列制」が成立し、勤めあげたときには「退職金」で労をねぎらう、という流れがありました。
しかし、終身雇用が崩壊しつつあるため、働けど働けど賃金が増えない、定年まで働けない、退職金も十分にもらえない、という事態が起き始めています。
これからもっと進行していき、新卒で入社した会社で定年まで勤めあげるほうが少数派になるでしょう。
覚えていますか?2019年夏にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したことを。日本経済をけん引する大大企業トヨタ自動車社長自身が「終身雇用の崩壊」に言及したのです。
おそらくこれから様々な取り組みが行われ、トヨタに右に倣えで、他社でも進んでいくことでしょう。
転職する、独立する、倒産する、などを職業人生の中で経験することが確実に増えるでしょう。安定した雇用なんてものはもはや幻想にすぎません。
希望(早期)退職者募集の増加
最近大手企業が希望(早期)退職者の募集を始めたというニュースを見る機会が多くないでしょうか?
それも誰もが知るような大手企業です。
2019年1月~12月に、上場企業が募集した希望(早期)退職者は1万人を超えました。好決算企業でも募集が行われています。

上記表を見て頂ければ、知っている会社もあるのではないでしょうか?上場しており、入社すれば定年退職まで安心して勤めあげられると思っていた方も多いことでしょう。
大手企業であっても余剰な人員を養い続ける余裕がなくなったということですね。
東京商工リサーチの最新の調査データでは、2019年1月~11月に早期・希望退職者を募集した上場企業は36社で、対象人数は1万1351人に達したとのことです。過去20年間で最小だった2018年(1~12月)と比べると、どちらも約3倍に増加しています。さらに、36社のうち7割の直近決算は赤字、減収減益といった業績悪化が背景にあるようです。
参照:東京商工リサーチ
業績悪化が原因の退職者募集の場合、労働力を圧縮したところで根本解決にならないので、今後も経営状況が心配ですね。
でも実際のところは企業本位の労働力コスト削減が本音かもしれないですね。定年年齢の引き上げ圧力、雇用コストの増大が予想されるので、割増手当を支払ってでもスリム化させていおいたほうが後々負担するコストが削減できると考えているのかもしれませんね。
70歳までの雇用義務化の将来を見据え、少しでも早い段階からスリム化に取り組む!
また希望(早期)退職者募集は、基本的には40代、50代などの世代を対象に行われるので20代、30代の方にとっては無縁に思えるかもですが、終身雇用が崩壊したことの何よりの証拠です。
大手企業に入社したからと言って会社にぶら下がっていたら、きっといつか同じ境遇にあってしまうかもしれません。
特にメガバンクなどの金融機関に所属している人は本当に危機感を持ったほうが良いですね。すでに始まっていますが、不本意な配置転換が起こることが十分に予想できますよね。
45歳代リストラ社会の到来!会社に依存しぶら下がるのは非常にリスクが高い!
中小企業における後継者不足廃業の増加
中小企業経営者の高齢化、そして後継者不足による黒字倒産リスクが現実味を帯びてきました。中小企業経営者が現役引退する平均年齢は70歳前後と言われております。
そして中小企業庁は、2025年時点で70歳に達する全国の中小企業経営者(個人事業主含む)が約245万人いると推定しています。この数値は、中小企業経営者全体の6割近くに上るものです。
しかも、現時点でその約半数にあたる127万人が後継者が決まっていないといわれています。後継者が見つからず事業承継が進まない場合、廃業の可能性もあります。
ここで重要なのが、約半数の60万社は黒字優良経営企業だということです。経営が順調なのに、後継者が見つからないため会社をたたむ決断を迫られる可能性が高まっているということです。
中小企業は、日本企業全体の99%、従業員数の70%を占めています。そのため中小企業の後継者不足廃業は日本経済全体にとっても非常にインパクトの強い問題です。

中小企業で働く皆さんの会社は大丈夫ですか?自分が勤めている会社が突如廃業する、身売りされる、転職あっせんをされるなんて言う事態も起きつつあります。
日々目の前の業務に一生懸命に取り組むのはもちろん大切ですが、ずっと同じ会社で仕事ができるわけではないと認識しておくことが自己防衛上大切です。
そして、会社の看板がなくても活躍できるのかどうか真剣に考え、看板がなくても活躍できるスキルを身につけておくことが大切です。
独立とまでは言いませんが、ほかの会社に転職しても活躍できるどうかという目線は常に持つことが望ましいですね。
突然会社がなくなることもありうる!
会社組織に依存せず稼ぎ続けることの必要性
希望(早期)退職者に応募して転職をした場合でも、廃業・倒産により転職した場合でも、会社に勤める限りは「定年」というものが存在します。
しかし、定年年齢まで働き、その後は悠々自適な生活を送るというのは完全な幻想になりつつあります。
2019年は「老後2000万円問題」も大きく取りざたされましたね。
これまでは「退職金」と「年金」の2本を老後資金として余生を過ごすのが当たり前でした。(一部企業では「企業年金」があります、廃止傾向ですね。)
ですがこの当たり前が崩壊したんですね。退職金と年金だけでは老後資金に足りないということが突き付けられました。
・退職給付金制度がなくなる、縮小する
・年金受給開始年齢の引き上げと、受給額の減少
・寿命が延び、必要資金が増える
今現在20代、30代の僕たちにとっては本当に残念な未来ですよね。会社(=退職金)にも、国(=年金)にも頼れないということを早く自覚して、自己防衛することが重要になっていますね。
貯蓄しようにも、少子高齢化の進展で社会保障費負担がもっと増えますよね。お金はもらえないうえに、差っ引かれるものは増える。やれやれですね。
会社依存のリスクを考えるために、「定年」というものを少し考えてみたいと思います。
定年後の働き方について
2013年4月から実施された「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(通称「高年齢者雇用安定法」)により、事業主には高年齢者を65歳まで雇用するための「雇用確保措置」を講じることが義務づけられました。
雇用確保措置には以下3パターンがあります。
1.定年制の廃止
2.定年年齢の引き上げ
3.継続雇用制度
継続雇用制度はさらに「勤務延長制度」と「再雇用制度」の2つのパターンに分かれます。
・勤務延長制度:定年に達したときに雇用契約を終了することなくそのまま雇用を継続し、定年前と同じ待遇でそのまま働くことができる
・再雇用制度:定年に達したらいったん雇用契約を終了し、新たに雇用契約を結ぶ
厚生労働省が2016年に発表した「高年齢者の雇用状況」によると、「継続雇用制度」を取り入れている企業が80.3%と圧倒的多数となっています。
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構
『高年齢者の雇用に関する調査(企業調査)P.11』
つまり、60歳定年を迎え退職しなければならなかった人も、本人が継続雇用を希望すれば65歳まで同じ会社で働けるようになったということです。
勤務延長制度ではなく再雇用制度を選択している会社に勤めている人は注意が必要です。再雇用制度ではいったん雇用関係を解消し、退職金を支払い、まっさらな状態で再雇用するというものです。
そのため給与水準については、定年前と同じ業務内容だとしても、定年前と同等の水準を維持することは難しくなります。ほぼ確実給与が下がり、平均で定年前の6割程度になという統計も出ています。
つまり、
1.定年年齢を迎える
2.継続雇用を希望する
3.わずかばかりの退職金をもらい、定年前の6割程度の給与で仕事を続ける
4.65歳まで頑張り、そこからは年金を受給しリタイヤする
これが「現在」の定年後の多数派の流れです。「現在」ですよ。今20代、30代の僕たちにとって30年後の話です。その時どうなっているかなんて全く分からないですよね??
1.60歳定年
2.退職金0
3.定年前よりも非常に少ない給与で働く
4.年金受給開始年齢70歳になっていれば、10年近く少ない給与で働く
5.70歳からもらえる年金もとても少ない
こんな未来になっているかもしれません。嫌すぎますよね??本当に絶望しかないですけど、現実離れしたものでもないと思います。
「現在」の定年退職後の方々でも、手に職を持っていたり、稼ぐスキルを持っている人は定年など関係なく体が元気なうちは働き続けています。
僕たちは今からこの状態を目指す必要があります。定年も会社も関係なく働き稼ぐという状態です。
年金法改正により年金受給開始年齢がどんどん繰り上がり、それに、それに対応するために「高齢者雇用安定法」を改正して事業主に雇用努力を課すという自転車操業。
今から30年後の未来では、いったい何歳からどれくらいの額の年金がもらえるんですかね?というか本当にもらえるんですかね?
会社と国に依存しなければ、このような漠然とした不安も収まります。自分自身で稼げばいいだけのことですからね。
30年近くかけて会社に依存しない力を身につけていくと考えれば、そんなに難しい話ではないですよね?
30年近くかけて、会社に依存しないでも稼げるスキルを身につけていく!
会社依存しないで、どこでも活躍し稼げるスキルを身につける重要性
会社組織に属して、その中で一生懸命頑張って成果を出す、貢献することはもちろん大切なことです。
でも、明日会社がなくなっても同じように生きていけますか?
会社の看板、名刺、力で仕事をしている人は多いはずです。特に大手企業にいる人は。
こうした会社の力、影響力ではなく「自分自身の力」で生きていくことがこれから強く求められてくると思います。
つまり、会社に依存して働くのではなく、会社に依存しないでも働ける力を身につけるということですね。
会社の看板や名刺がなくてもどこでも活躍できる力です。
定年を迎えてから「自分自身の力」で稼ぐことを考えるの正直ハードゲームすぎますよね。
20代、30代のうちからいつでも、どこでも、稼げる力(=スキル)を身につけることが最大の自己防衛になります。
何歳から学んでも遅くない、なんていう人もいますが、新しいことを学ぶなら若いほうが絶対いいですよね。
だから最近は、下記のような副業・複業を行う人が増えてきました。
・営業代行
・資産運用(株式取引、投資信託)
・YouTuber、動画編集者
・プチインフルエンサー(ブログ、SNS)
・プログラミング
もちろん僕もそのためにブログを書いていますし、資産運用もしていますし、勉強もしています。本業に関しても常々独立する前提で取り組んでいます。
いきなり独立する、起業する、フリーランスになるというのは多くの方にとってハードルが高いので、いつでも転職できる状態までスキルを伸ばすのがまずは目指すべきところですね。
そこまでスキルを高められれば、組織の内だろうが、外だろうが生きていくことができますよね。僕はここを目指したいと思っています。
冒頭でトヨタ自動車の「終身雇用の放棄」についてお伝えしましたが、具体的に総合職に占める中途割合を5割程度まで増やしていくと発表されました。
これまでのように新卒一括採用を行い、企業が手間暇お金をかけて育てるのは無理だから、即戦力の中途採用を増やすということです。
新卒一括採用と終身雇用はセットのようなものなので、片方が崩れれば当然の流れとも言えます。
トヨタが変われば業界が変わるでしょう。このことからも、どこでも活躍し稼げるスキルを意識的に身につけて転職準備をしておくことが非常に重要です。
転職なんて一回も考えたことない方も、ぜひこれまでのキャリアの棚卸をして自分の強み、売りを再確認してみることをおススメします。下記記事で詳しくお伝えしています。

本業の延長、全く別の路線で新しいチャレンジをしてスキルを身につけ高める!
まとめ:頼れるのは自分だけ!会社依存せずに生きていきましょう!
人生100年時代になり、終身雇用制、年功序列制といった日本的労働慣行モデルが崩壊し、また年金受給開始年齢も引き上げられ、会社にも国にも頼れない時代へ確実に突入しています。
老後2000万円問題もあります。自分のことは自分で守るしかありません。
自分自身で稼ぐスキルを早い段階から意識して育てていけば、今所属している会社がどうなろうとも、定年後でも、何とか生きていけるはずです。
希望退職者を募集して人員整理をする会社もあれば、高額年収を提示するIT企業もあります。今後どのようなスキル、ノウハウが求められているか時代を読むことも大切です。
何も考えずに会社の言うままに仕事をしていることが一番のリスクだと感じています。
ここまで読んでいただけた方は、ぜひ「いつでも転職できる状態」を目指して、自分自身を磨くための一歩を踏み出してください!
自分自身のキャリアの棚卸や、強み・売りの発見を一人で行うのは大変です。転職を検討中の方はぜひ転職エージェントを活用してみてください。

こちらの記事では、転職エージェント4社の特徴を比較して分かりやすくまとめています。転職エージェント登録の参考にしてみてください。

こちらの記事では、具体的な転職活動に取り組む前にするべきことから、転職できる状態になっておく必要性、具体的な活動の進め方などをまとめたものです。
少しでも転職に興味がある方は是非お読みください。