ご訪問ありがとうございます。管理人のたけともです。
この記事では、お金を増やす「目的」を、お金が「何のために」「いつまでに」「いくら必要なのか」ということに分けて考える必要性をお伝えします。
投資に興味がある人は「お金を増やしたい」と思っているはずですよね?でも何のために増やしたいか漠然としていませんか?
2019年に「老後資金2000万円問題」が話題になり、テレビでも大きく報道されていましたね。
貯金だけじゃ足りないから、自分で投資、資産運用してお金を増やす必要があるって言われていましたね。
そのため、昨年初めて「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA(ニーサ)」という言葉を聞いた人もいるのではないでしょうか?
でも、老後資金のために適している投資方法と、子供の大学進学資金や住宅購入資金のために適している投資方法は異なるんです。
お金を増やしたい目的とそれに適した投資方法を一緒に考えていきましょう!
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貯金と投資の違いは「リスクのあり方」です

働いて労働収入を得ている大半の人は「貯金」をしていると思います。しているといっても、会社から給料が銀行口座に振り込まれ、そのままにしている(寝かせている)だけだと思います。
または節約を心掛け、少しでも預金残高を増やすように取り組んでいる方もいるでしょう。通帳残高が増えていくと嬉しいですよね。
自分が頑張って働いた分だけ、頑張って節約した分だけ通帳残高が増えていくのが貯金です。働かなければ減るだけですし、節約せず浪費しても減っていきます。
「貯金」と「投資」の一番の違いは「お金が減るリスクがある」ということです。
幸い日本では銀行口座に貯金しているお金がいきなり無くなることも減ることもありません。つまりリスクはほぼゼロと言えます。お金を眠らせておくだけなので。(長期的にはインフレリスクはあります。)
しかし一方、投資にはお金が減るリスクが存在します。お金を眠らさず一生懸命動き回ってもらうので増えるだけではなく、当然減るリスクもあります。
1円でもお金が減るのは絶対に嫌だという方は、投資は行わず銀行口座にお金を入れ続けてください。
これは本当に良い悪いではなく、性格が大きく関係してくると思いますので向いていないことに取り組むことはないと思います。
自分で適切なリスクを取って、貯金以上のリターンを得たい人だけが投資に取り組むのが良いですね。
2020年6月現在のメガバンクの普通預金金利は0.001%です。100万円を1年間銀行口座に預けて置いても10円しか増えません。はっきり言って誤差の範囲です。
この記事を読んでいる人には「投資=怖い」というイメージをなくしてもらい、自分にとって適切な付き合い方を見つけてもらえればと思います。
お金を増やす目的を明確にして、投資を考える

前置きが長くなりましたが、投資の目的について細かく分解しながら見ていきましょう!
何のために | いくら必要か | 必要な時期 |
結婚資金 | 400万円 | 5年後 |
出産関連費用 | 50万円 | 7年後 |
住宅購入費用 | 3500万円 | 10年後 |
教育資金(義務教育) | 100万円 | 15年後 |
大学進学費用 | 700万円 | 27年後 |
老後資金 | 2000万円 | 35年後 |
結婚:約400万円(自己負担額は約150万円)、この他にも婚約指輪、結婚指輪、新婚旅行の費用も必要。格安の結婚プランの活用も。
出産:約50万円(自己負担額約10万円)、健康保険、国民健康保険に加入していれば一時金支給。
住宅購入:約3500万円、住んでいる地域、新築・中古によりピンキリ。自己資金は購入価格の3割、月々の返済は手取り収入の25%以内が目安。
子育て教育:約1000万円(すべて国公立)~約2150万円(すべて私立)、幼稚園から大学までの学費。この他にも日々の生活費が一人につき約1000万円以上必要。
老後資金:年金受給以外に約2000万円以上必要。
人生の中で大きなお金が必要になるステージがいくつかあると思います。主だったものを一例として書き出してみました。
もちろん住んでいる地域、職業、家族構成により必要となる資金はピンキリですので、あくまで一例です。
僕は30代に入ったばかりなので、先のことなんて正直分からないです。周りの友達や上司の話を聞いていると色々なことにお金が必要になるということだけは確かなようです。
結婚するつもりのない人や、家を購入するつもりのない人もいるでしょうし、奨学金の返済、車購入なども考えられます。
まずはあなた自身にとって必要だと思われることをノートに書き出して整理してみてください。
また、現在の預貯金額を踏まえて足りそうかどうかも併せて考えてみてください。
ちなみに僕の場合は、貯金だけじゃ全く足りなそうです。会社の給料も低いし、ボーナスももらえるかどうかの環境なので、どうにか増やさないとかなり危機的状況です。
投資がリスクだとか言っている場合じゃないですよね。このまま何もしないことの方がよっぽどリスク大きいです。
と、これは僕の話ですけど、あなた自身にとって何のためにいくらお金が必要かということを明確にしてください。
ダイエットしたい!ジムに行ってムキムキになりたい!と漠然と思っていてもなかなかできないですよね?
彼女・彼氏が欲しいから、夏に海に行きたいからといった明確な目的があって初めて努力できますよね?
投資もそれと同じです。漠然と思っているだけじゃ始められません。
・貯金だけじゃ足りなそうな将来費用を投資でカバーする。
・カバーする必要のある項目、金額、期間を明確にする。
投資を始める環境を作る
ぼんやりとでも整理出来たでしょうか?ここからは整理した目的別のお金の増やし方についてお伝えしていきますね。
ですがその前に、まずは投資を始める環境づくりについてお伝えします。
現在貯金が全くない人はまずは生活資金を貯める
→給料の3か月分から半年分を生活防衛資金として貯めることから始めてください。コロナ禍のようにいつ何時天災が降りかかるか分かりません。
職を失う、失わないまでも給与がガクッと減少する事態に備えておくことが何よりも重要です。投資、資産運用は生活資金を確保したうえで取り組むものです。
また、投資を始めるとタイミングによってはすぐに現金化できないこともありますので、しっかりと余裕を持った状態で取り組むことが大切です。
口座を分けてお金を管理する環境を整える
→お金を貯める目的別に口座を分けて管理しましょう。給料が振り込まれる口座1本だけだとお金の管理が難しくなります。
・住宅購入の頭金用
・子供の教育費用
・将来の老後資金用
投資をする際にはネット証券会社を利用するのが手数料面から大きなメリットがあります。そのネット証券会社へ入出金するのにネット銀行口座を持っていると便利です。
・給料振込口座はみずほ銀行
・楽天銀行に50万円を振り替え、楽天証券に50万円を入金し運用スタート
このように分けておくと、50万円からいくら増減したかが分かりやすくなります。
最低限この2つを整えてから実際の投資、資産運用に取り組むようにしましょう。
「つみたてNISA」「iDeCo(イデコ)」投資でお金を増やす
結婚資金、出産子育て資金など数年以内に必要になりそうなお金
数年以内に必要になりそうなまとまった金額は、投資ではなく堅実に貯金して備えましょう!
ちょっ!!投資で増やすんじゃないの??という突っ込みも聞こえてきそうですが、数年以内に確実に必要になる費用に関してはしっかり働き、コツコツ節約して貯めるのが一番です。
銀行口座内のお金であればいつでも引き出し可能ですが、投資に回していると現金化まで少し手間も手数料もかかります。
万が一評価額がマイナスになっている場合は、損をする可能性もあります。
結婚や出産に関するお金が必要な時に「今含み損だから現金下せない!」なんて言ったらおしまいですよ。
近い将来必要なお金は堅実な方法で貯めておきましょう!
住宅購入資金、子供大学進学資金など5年以上は先になる費用
住宅購入資金や将来の子供の大学入学資金など、5年以上貯める期間がある場合には、投資にチャレンジしていきましょう。
長期的に必要なものに関しては、政府の投資優遇制度をフルに活用して投資するのが賢いやり方です。
5年間以上銀行口座にお金を眠らせておくよりは、投資して少しでも増やす取り組みをすることで長い目で見ると大きな差が出てきます。
「つみたてNISA(ニーサ)」という言葉を聞いたことがありますか?
お金を使える時期 | いつでも引き出し、解約可能 |
積立出来る金額 | 年間40万円まで 最長20年間まで |
使い方 | 各金融機関で申し込み開設 |
使える人 | 20歳以上ならだれでも |
優遇される内容 | 20年間非課税 |
投資対象商品 | 政府指定の173本のみ |
投資で得た利益にかかる約20%の税金が免除される制度です。また一年間で利用できる上限額が40万円までです。
・月々3.3万円ずつ積み立て購入する
・1回で40万円分を購入する
どちらでもOKですが、月々積み立てる方が良いです。
最長20年間利用することが出来るので、40万円×20年間=800万円まで元本を積み立てることが出来ます。
元本800万円に対してうまく運用できていれば運用益がプラスされるはずです。投資の世界では投資で得た利益には約20%の税金がかかります。消費税の倍の税金がかかります!
でもつみたてNISAならその約20%の税金が免除されます。ものすごい税制優遇制度ですね。
将来の子供のために毎月3.3万円ずつコツコツ、年間40万円をつみたてNISAで運用すればリスクを抑えながら増やしていくことが出来ます。
もちろん現金化、引き出しの制限はなく、いつでもやめることが出来ます。急なライフプランの変更にも柔軟に対応できるのが良いところですね。
つみたてNISAを利用するためには金融機関での口座開設が必要になります。
たいていの金融機関では対応していますが、「商品取り扱い本数」「最低投資額」「自由度」などを踏まえるとネット証券会社が圧倒的に良いです。

こちらの記事では「つみたてNISA」に関してより細かく説明しています。
・ネット証券最大手のSBI証券

・楽天市場でもおなじみの楽天証券
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一人1口座しか開設することが出来ないので、よく検討する必要があります。調べることも大変ですしネット証券会社なら違いもそこまでないので大手の会社で検討するだけで十分です。
老後資金
自分の老後資金に関しては、iDeCo(イデコ)一択です。簡単に言えば公的年金に上乗せする私的年金のことです。

こちらの記事では「iDeCo(イデコ)」について詳しく解説しています。
iDeCo(イデコ)は老後の備えのために活用するというのが唯一の使い方です。
お金を使える時期 | 原則60歳以上 |
積立出来る金額 | 加入者により異なる 年間14.4万円~81.6万円 |
使い方 | 各金融機関で申し込み開設 |
使える人 | 原則国民年金被保険者であれば 20歳以上~60歳未満の方 |
優遇される内容 | 1.拠出時優遇 2.運用益優遇 3.受け取り時優遇 ➡3重の超優遇制度! |
iDeCo(イデコ)は原則60歳までは引き出すことが出来ません。お金が必要になっても現金化できません。
強制貯蓄の側面も持つので、老後資金つくりに最適ですが、毎月の掛け金には注意が必要です。
将来の備えのために毎月の掛け金を高く設定して、今が苦しくなっては本末転倒です。月々5000円から設定できるので、無理のない範囲でつみたてていくのが良いですね。
投資、資産運用の最大の武器は「時間」です。時間を身につけて長い年月をかけてコツコツと少しずづ運用していくことでリスクを抑えることが出来ます。
iDeCo(イデコ)もつみたてNISA同様にネット証券会社で申し込むことが出来ます。
|SBI証券-site0.sbisec.co_.jp-1.png)
・楽天証券

ネット証券会社は手数料無料化の動きに向けて今後再編等が予想されています。業界大手の会社で開設しておくことが安心できると思います。
投資にリスクはつきもの、上手い付き合い方を学ぶ
貯金と違い投資、資産運用にはお金が減るリスクがあります。変にリスクを恐れるのではなく、リスクの正体を知り、適切な距離感で付き合うことが大切です。
そのためには早いうちから失敗をして痛い目を見ることが良いですね。
・若いうちから
・少額で
・失っても良い金額で
この3原則が大切です。若いので多少損をしてもいくらでも取り戻すことはできます。また、金額的に損をしても貴重な投資経験は手に入ります。
ただ、大前提として無くなっても困らない金額で始めるのも大切なポイントです。有り金全部をかけるのはギャンブルです。そんなことをすれば夜も眠れなくなります。
さらに、いきなり大きい金額、1か所に集中するのもだめです。少額から始めることがポイントです。少額であればリターンこそ少ないもののリスクも少なくてすみます。

この記事では少額投資について詳しくまとめています。
また、書籍を読んだり、ブログを読んだり、YouTubeを見てるよりも、自分で実際に体験することの価値は非常に大きいです。
無くなっても困らない少額からチャレンジして実戦経験を手に入れてください。
まとめ:目的達成のために最適な投資手段を選ぶのが大切!
「なぜ投資するのか?投資する必要があるのか?」
自分自身の目的、理由を明確に整理をすることがとても大切だということをお伝えさせていただきました。
目的や理由が整理できていない段階で、iDeCo(イデコ)がいいのか、つみたてNISAがいいのか、個別株投資がいいのか、という個別の投資手段を考え始めると失敗するリスクが非常に高まります。
目的あっての手段です。目的達成のために最適な手段を選ぶのが大切です。
遠回りに見えても、目的や理由を整理することが最終的なリスクを低くするのに役立ちます。
ぜひ、ノートなどに書き出しながら整理をして考えてみてください。それからどのような手段で目的を達成するか考えていきましょう。
一歩一歩自分のペースで大丈夫です。テレビなどに煽られれて大切なお金を良く分からないことに投じないでくださいね。

この記事では、投資の始め方についてまとめました。投資を行う目的の整理、投資を始める重要性、具体的な投資の始め方などをまとめています。
ぜひこの記事をお読みいただき、貯金の代わりに投資でしっかりとお金を増やすことを検討してみてください。