ご訪問ありがとうございます。管理人のたけともです。
今回の記事では、転職の「35歳限界説」が過去のものとなっていることについてお伝えします。
一昔前までは35歳を過ぎると特殊なキャリアやスキルがないとなかなか転職が厳しいと言われていました。
ですが、少子化・人手不足の影響で事情は大きく変わってきています。
特殊なキャリアやスキルがなくても、「他社でも通用する武器を持っているかどうか」、これが35歳以上の転職で必要になります。
35歳付近になり、自分は転職はもう厳しいかもと思いこんでいる人こそ読んでいただきたい記事です。
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中堅・中小企業で35歳以上のミドル転職求人が増えている
エン・ジャパン株式会社が実施した調査結果をもとに最新の動向をお伝えします。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「ミドルの求人動向」についてアンケートを行ない、116名から回答を得ました。
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:116名
■調査期間: 2019年12月17日 ~ 12月22日参照:エン・ジャパン株式会社 ニュースリリース『2020年「ミドルの求人動向」調査』
Q1.2020年は35才以上のミドルを対象とした求人募集は、どのように変化するとお考えでしょうか。
◇66%:増加
◇18%:変化なし
◇16%:減少
Q2.「増加」と回答された方に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)
◇74%:若手人材の不足により採用人材の年齢幅を広げざるを得ないため
◇35%:既存事業拡大に伴う、経験者募集が増えているため
◇32%:新規事業立ち上げに伴う、経験者募集が増えているため
Q3.ミドルを対象とした求人募集が増えると⾒込まれる「企業タイプ」を教えてください。(複数回答可)
◇82%:中堅・中小企業
◇58%:ベンチャー企業
◇38%:上場企業
Q4.ミドルを対象とした求人募集が増えると⾒込まれる「業種」を教えてください。(複数回答可)
◇49%:IT・インターネット
◇43%:建設・不動産
◇42%:流通・小売り・サービス
◇40%:メーカー
◇21%:コンサルティング
Q5.ミドルを対象とした求人募集が増えると見込まれる「職種」を教えてください。(複数回答可)
◇48%:営業系
◇45%:経営企画・事業企画
◇39%:技術系(IT/WEB/通信系)
◇34%:経理・財務・会計系
◇30%:技術系(機械・メカトロ・自動車)
Q6.ミドルの転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを教えてください。
◇66%:高いレベルでの業務遂行能力
◇49%:業界に適応できる高い専門性
◇36%:目標や課題を自ら設定し、解決策を考える能力
◇32%:判断を自分で行い、それに対して責任を持つこと
◇23%:様々なタイプの部下の育成、指導が的確にできる能力
Q7.ミドルを対象とした求人募集が増えると⾒込まれる「役職」を教えてください。(複数回答可)
◇73%:課長クラス
◇57%:部長・次長クラス
◇45%:主任・係長クラス
Q8.ミドルを対象とした求人募集が増えると見込まれる「年収帯」を教えてください。(複数回答可)
◇60%:700万円~799万円
◇56%:600万円~699万円
◇40%:800万円~899万円
調査結果の一部を抜粋してお伝えしました。詳細情報は以下サイトよりご確認ください。
調査から見えてきたミドル転職求人の傾向
◇66%以上のキャリアコンサルタントが35歳以上のミドル人材求人が増えると回答。
◇「中堅・中小企業」で思うように若手人材を採用できていないところで35歳以上のミドル人材を意欲的に欲しがっている。
◇「IT・インターネット」というこれからも伸びていくところでは成長に伴う人材不足、「建設業」や「サービス・小売り系」では慢性的な人手不足が原因。
◇35歳以上なので、平社員よりも「管理職に近いポジション」での募集になり、即戦力が求められている。
このような傾向が読み取れますね。2020年の35歳以上求人が増えるとする回答が66%なのには驚きですね。もはや「転職35歳限界説」はないのかもしれません。
ただ、求められるポジションは管理職に近いものなので即戦力として通用できるキャリアを持っていることが重要です。
年齢ではなく、即戦力となるキャリア、スキルが判断軸になる!!
キャリアアップのためのミドル転職という方法
2016年に出版され、ビジネス書大賞2017にて準大賞受賞した14万部ヒット作『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略』をご存じの方も多いのではないでしょうか?
この著書の中で「人生100年時代」という考え方が提唱されています。
これまでは人生80年程度と考え、
◇約20年大人の準備をする
◇約40年働く(60歳定年)
◇約20年老後を過ごす
という生き方が一般的でした。
しかし、人生100年時代では、
◇約20年大人の準備をする
◇約55年働く(75歳定年)
◇約25年老後を過ごす
このように働く時間が圧倒的に長くなります。
このような時代では、会社に言われることをこなすだけでは人材としての価値が育ちません。
自分自身で専門性やスキルを育てるといったキャリアデザインが強く求められるようになります。
・新卒入社、一括教育
・年功賃金、終身雇用
・定年退職、退職金支給
このような日本型雇用モデルは確実に崩壊しつつあります。今までは新卒で入社した会社で、「会社のために働いて」「会社からの評価を高める」ことが重要なことでした。
直属の先輩、上司、部門長の評価だけを気にしていれば、実際の業務遂行能力が低くても、専門スキルがなくても給料は上がりました。
でも「会社からの評価」なんて転職する際にはまったく役立ちません。転職する際には「あなたはどんなことで貢献することが出来るか」という点だけです。
「あなたの武器は何ですか??」
厳しい言い方ですが、この質問に即答できないと転職は厳しいかもしれません。今の会社以外では使い物にならない人材レベルかもしれません。
もし即答できなかった場合は、今の会社・部署の中で「自分の武器」を作り上げてください。
今の会社で武器を作り上げることが難しいようであれば、転職することで武器を作ることもできます。
「学びたいこと」「伸ばしたいこと」を明確にしたうえで、それが出来そうな会社へ転職をして修行するというものです。
若いうちから自分の人材価値を意識した行動を積み重ねることで、どこでも即戦力となる働き方ができるようになります。
人生100年時代を働き続けるために、自分の武器を作り人材価値を高める必要がある!
ミドル転職を意識することで自分のキャリアを振り返る
自分のこれまでのキャリアをきちんと振り返ったことがない人は多いのではないでしょうか?
目の前の仕事に精一杯取り組んで、振り返る余裕なんてとてもありませんよね?
でも一度でいいのでノートを開いて、新卒入社1年目から、2年目、3年目と順番に
・どのような部署に配属されたか?
・どのような内容の業務に従事したか?
・何に失敗したか?
・何に成果を出したか?
・自分の専門性、武器は何か?
こういったことをざっくりでもいいので整理してみてください。数字を使って振り返るととても良いですね!
自分一人で出来ない場合は転職エージェントを活用する
自分でノートを開いて整理できない人もいると思います。
しょうがないです。忙しいし、本格的に転職を考えないとなかなかできないです。
でもそのままずるずる年を重ねてしまうのは本当にもったいないので、一度テレビCMやWEBサイト広告でもよく目にする転職エージェントを活用するのが良いです。
大手ではこんなところですね。よくテレビCMでも見かけますね。
これら転職エージェントの利用はもちろん無料でだれでもできます。
WEB上から数分で無料登録して、エージェントとの面談日程を調整するだけです。
朝早く、夜遅く、土日にも対応していることがあるので内勤の人でも調整すれば面談をすることはできるはずです。
また、電話面談で対応できる会社もあります。
面談するからと言って、転職をしつこく迫られるなんてことはもちろんありませんのご安心を。

こちらの記事では、転職エージェント4社の特徴を比較して分かりやすくまとめています。転職エージェント登録の参考にしてみてください。
活用メリット
◇転職エージェントは面談のプロなので、話を上手にきいてくれます。いろいろ質問してくれるのでそれに答えるだけでこれまでのキャリアが整理されていきます。
◇これまでのキャリアを踏まえて、今後どうなりたいかということについても思考の整理に役立ちます。
◇職務経歴書の書き方、面接対策なども無料で行ってくれます。
◇企業への応募、面接日程調整、内定後の入社日調整なども行ってくれます。
◇転職サイトなどに公開されていない非公開求人情報を教えてくれます。
活用デメリット
◇転職エージェントにとって僕たちは商品です。僕たちがどこかの企業に転職することで彼らは手数料を得ることが出来ます。
そのため完全に中立ではなく、企業寄りのところがあるのも事実です。そのため彼らが言うことすべてが僕たちのためではないこともあり得ます。
◇転職エージェントは担当する「人」が良くも悪くもすべてです。相性の問題もあります。ダメだなと思ったら別の人に買えてもらうか、複数社使うことが重要です。
メリット、デメリット踏まえたうえで活用すれば、十分価値はあります。だって無料で利用できますからね。
自分の武器を知るため、武器の作り方を知るために、転職エージェントを活用してみてください。
まとめ:自分だけの武器を作り、ミドル転職に備える!
35歳以上でも転職はできるけど、即戦力となる経験、スキルが求められる傾向にあります。
今現在どこに行っても活躍できる武器を持っていれば、35歳という年齢を気にする必要はなさそうです。
でも、武器を持っていないのであれば、35歳以上の転職は厳しそうです。
35歳までに「どこでも通用するような武器となる、経験、スキル、専門性」を身につけておくことが重要です。
そのために今いる会社の中で武器を作るか、環境を変えて武器を一から作ることが、人生100年時代を生き抜くためには必要だと言えます。
ぜひ、いち早い段階で動き出し、どこでも生きていける、いつでも転職できる状態を目指していきましょう!
この状態が作れれば、年齢を気にせず,キャリアアップ、収入アップのために転職を行うことが出来るようになります。
僕ももちろんそのために頑張ります!一緒に頑張りましょう!

こちらの記事では、具体的な転職活動に取り組む前にするべきことから、転職できる状態になっておく必要性、具体的な活動の進め方などをまとめたものです。
少しでも転職に興味がある方は是非お読みください。