投資の始め方

【iDeCo(イデコ)】老後資金のための最強の私的年金制度の活用方法について

ご訪問ありがとうございます。管理人のたけともです。

この記事では、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)について分かりやすくまとめていきます。

・iDeCoってどんな制度なの?

・どんな人が使うべきなの?

・特徴は何?

・具体的な利用手順は?

こんな風にお悩みの方に向けて書いています。

iDeCo(イデコ)は、国民年金や厚生年金と言われる「公的年金」に上乗せする「私的年金」制度で、老後に備えるために利用するものです。

この記事の結論としての利用方法は「ネット証券会社でiDeCo専用口座を開設し、信託報酬率0.1%台の投資信託商品を選び、掛け金を設定する」という流れです。

それでは詳しくご説明していきます。

iDeCo(イデコ)とは?

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度のことで、加入は任意となっています。

国民年金や厚生年金のことを公的年金と言います。特に国民年金は加入義務があり特別の事情があって免除されていない限り20歳以上の日本国民は全員加入しています。

iDeCo(イデコ)は加入義務のない私的年金なので、加入するのも、しないのも自由です。老後の備えのために公的年金だけでは不安・心配だと感じる人が加入しています。

このようにiDeCo(イデコ)はやるのもやらないのも自由なので、ここからお伝えすることを基にぜひご自身にとって必要かどうかを検討してみてください。

iDeCo(イデコ)制度の概要

・元々は自営業者や会社に企業年金がない会社員のための「個人年金制度」として始まった制度です。

・2017年に制度改正され、公務員、主婦、企業年金のある会社員などほぼすべての20歳以上の方が加入できるようになりました。

・20歳以上、60歳未満の方が加入対象です。(※所定の加入条件を満たす方のみ)

・年間最低5,000円以上、1,000円単位で自分で任意の掛け金を拠出していきます。

・掛け金額は年に1回だけ変更することが出来ます。

・2018年1月より、年単位等まとまった金額の拠出ができるようになりました。

・投資信託や定期貯金、保険などの金融商品を自分で選択して運用します。

・積み立てた金額を60歳以降に、年金もしくは退職一時金として受給できます。

・原則として拠出した金額は60歳まで引き出す(現金化する)ことが出来ません。

・拠出時、運用時、受取時に3重の税制優遇を受けられるのが最大の特徴です。

iDeCo(イデコ)制度の概要を箇条書きで列挙しました。イメージがつかめましたでしょうか?

①加入者自身で掛け金を拠出し
②自分で選んだ金融商品で運用を行い
③60歳以降に【掛金元本+運用益】を年金もしくは退職一時金として受給する

簡単にまとめると、こういった内容になります。下記がiDeCoの公式サイトで紹介されているイメージ図です。

iDeCo運用イメージ図引用:iDeCo公式サイト

上の図で、「掛金」は毎月一定額を拠出して積み立てるので右肩上がりで増えていきます。貯金と同じような感覚ですね。

一方運用益は波上の形になり、増える時もあれば減る時もあります。これはiDeCo(イデコ)で運用する商品により運用益が変わるためです。

元本確保型商品:リスクがない定期預金や保険などの金融商品。掛金元本を割るリスクは限りなく小さくなります。ただし運用益もほぼありません。

元本変動型商品:投資信託商品。相場の動きにより価格の上げ下げがあります。一時的に下がる可能性がありますが、20年、30年という長期視点に立つと複利効果で資産形成に大きく貢献してくれます。

自分がどれくらいリスクを取れるのか」ここが大切なので検討していきましょう。

iDeCo(イデコ)は老後資金作りのためだけに活用するものです

2017年にiDeCo(イデコ)の制度改正が行われ、20歳以上の方なら多くの方が加入対象になりました。

そのため、貯金ではない形で老後の資金作りを検討されている方に適した制度だと言えます。

・定年後、老後の資金に不安がある

・公的年金がちゃんともらえるか不安がある

・投資に興味はあるけど怖い、よく分からない

・お金を増やしたいけど、どうすればいいか分からない

このように考えている方にiDeCo(イデコ)制度の活用が特におすすめ出来ます。

iDeCo(イデコ)は「老後資金作り」に特化しています。定年後、60歳以降のお金の準備のためだけに活用できる制度です。

そのため住宅購入資金や、教育資金などには向いていません。老後のためにお金を準備しておきたい、とお考えの方のみ活用を検討してください。

「人生100年時代」「老後資金2000万円問題」という単語を聞いたことがあると思います。

豊かな老後を送るためには公的年金だけでは心もとないのは確実です。若いうちから政府の優遇制度を活用して自己防衛を図りましょう!

iDeCo(イデコ)の特徴

iDeCo(イデコ)の特徴を列挙してみます。

・拠出掛け金が全額所得控除

・運用によって得られる利益が非課税適用

・受取時の税額控除(公的年金等控除もしくは、退職所得控除)

・転職、退職して加入者区分が変更になっても継続できる

税制面の優遇が最大の特徴で、普通の会社員が出来る数少ない節税手段の一つでもあります。

「運用によって得られる利益や配当金・分配金」が非課税になるのは「つみたてNISA」と同じですが、「積み立て時」「受取時」も優遇が受けれるのがiDeCo(イデコ)の優位性です。

iDeCo(イデコ)とよく比べられるものに「つみたてNISA」「終身年金」「財形貯蓄」などがあります。

これら他制度と比較したときに、税制優遇という点でiDeCo(イデコ)が最強の自分年金づくり手法だと言えます。

iDeCo(イデコ)の節税シミュレーション

節税シミュレーションを行ってどれくらい節税できるのかということを確認してみてください。

また、節税メリットだけではなく長期投資の資産形成に関しても視覚的に分かるのでこれから長期投資を検討している方には非常に参考になりますよ。

iDeCo(イデコ)の資産形成シミュレーション iDeCo(イデコ)の節税シミュレーション

年収400万円の31歳の私が毎月1.5万円を拠出(積み立て)すると、年額2.7万円の節税になることが分かります。

・自分の属する区分選択
・年齢
・年収
・拠出金額
・想定希望利回り

これら質問にポチポチと答えるだけでとてもカンタンに出来ます。

節税メリットのシミュレーションをする

iDeCo(イデコ)のデメリット

ここではiDeCo(イデコ)のデメリットについても列挙します。

・原則60歳までお金を引き出すことが出来ない

・すでに税制控除を十分に受けている場合は、そこまでの節税メリットを受けられない

・選択する商品によって元本割れのリスクがある

・口座開設、月間維持手数料がかかる

・引き落とし方法が銀行引き落としに限定され、引き落とし日も指定される

・60歳までしか拠出できない

iDeCo(イデコ)特有のデメリットとしては「原則60歳までお金を引き出せない」という点です。

途中でお金が必要になって運用中の商品を売却しても、現金化することが出来ません。融通が利きません。

そのため毎月の家計に負担のない範囲で計画的に拠出していくことが大切です。1年に1回だけ拠出金額を変更することはできます。

1人暮らし、余裕のある時は限度額いっぱい拠出し、子供が大きくなってきたら拠出額を減らすなどの調整をすることで無理なく続けられます。

またこのような引き出し制限があるため、非常に大きな税制優遇を受けられるとも言えます。

また、人生100年時代に60歳までしか拠出することが出来ないのも地味にデメリットです。

つみたてNISAは非課税期間が20年間と決まっていますが、運用できる年齢に制限はありません。

50歳からiDeCoを始めた場合、10年しか拠出できません。拠出できる年齢が延長されることを願いたいですね。

※税制優遇について

住宅ローン控除、医療費控除、生命保険料控除、地震保険料控除、ふるさと納税などをしてすでに大きな税額控除を受けている場合は、iDeCo(イデコ)によって受けられる税額控除は少なくなります。

馬鹿にできないiDeCo(イデコ)の手数料

iDeCo(イデコ)口座を開設し、毎月拠出を行う際には手数料が発生しますが、これが結構馬鹿にはできませんので少しご紹介します。

iDeCoの最大のメリットは税制優遇ですが、これが十分に受けられない方は手数料負けする可能性もありますのでご注意ください。

①加入時/移換時の初期手数料:2,829円(税込、初回のみ)

→どこの金融機関で開設しても必ず同額発生します。これは最初の1回だけなので割り切りましょう。

②毎月の掛金積立を行う場合にかかる手数料
1.国民年金基金連合会への手数料:105円(税込)/月
2.信託銀行への手数料:66円(税込)/月
3.金融機関への手数料:0円/月~
合計171円(税込)/月~

毎月掛け金を拠出して積み立てていく際に最低でも「171円(税込)」の手数料が発生します。

たかが171円と侮ってはいけませんよ。これが率にして計算するとかなりでかいことが分かります。

iDeCoは毎月最低5,000円から掛け金を拠出することが出来ますので、何パターンかに分けてご説明しますね。

1.毎月5,000円を拠出する場合、171円÷5,000円=3.42%の手数料割合

2.毎月10,000円を拠出する場合、171円÷10,000円=1.71%の手数料割合

3.毎月15,000円を拠出する場合、171円÷15,000円=1.14%の手数料割合

4.毎月23,000円を拠出する場合、171円÷23,000円=0.74%の手数料割合

このように毎月の拠出金額が少ないほど手数料の占める割合が多くなることが分かります。

買った時点でマイナスリターンが確定してスタートするということです。マイナス3.42%を運用益で取り戻すのは結構難しいですね。

毎月23,000円拠出しても、0.74%の手数料が発生します。つみたてNISAであれば買い付け時手数料は0円です。これはかなり大きな差になります。

このデメリットを解消するものが「拠出掛け金の全額所得控除」です。所得から拠出掛け金を差し引き課税対象所得を少なくすることで節税することが出来ます。

そのため主婦(夫)などそもそも所得がない人はこの恩恵を受けることが出来ませんので、下手すると手数料負けする可能性があります

この場合は「つみたてNISA」の利用も検討したいところですね。ぜひご自身が所得控除の恩恵を受けることができるのかという点を節税シミュレーションで確認して下さい。

iDeCo(イデコ)の加入条件について

ここではiDeCo(イデコ)制度に加入できる人についてご紹介します。

加入区分iDeCo(イデコ)加入対象者加入できない方
国民年金の第1号被保険者日本国内に居住している20歳以上60歳未満の
・自営業者
・フリーランス
・学生など
・農業者年金の被保険者
・国民年金の保険料納付を免除(一部免除を含む)されている方、等
国民年金の第2号被保険者60歳未満の厚生年金の被保険者
・サラリーマン
・公務員
勤め先企業で、企業型確定拠出年金に加入している方
(所定条件で加入可能)
国民年金の第3号被保険者20歳以上60歳未満の厚生年金に加入している方の被扶養配偶者の方(主婦・主夫)

iDeCo(イデコ)を活用する大前提として「国民年金被保険者」である必要があります。

お勤めの方は問題ありませんが、自営業者や学生の方などで国民年金保険料を支払っていない人は利用できません。

iDeCo(イデコ)の拠出金額について

iDeCo(イデコ)では年間最低5,000円以上、1,000円単位で自分の任意の金額を設定することが出来ます。

しかし積み立てられる上限金額は上記区分に基づいて異なります。下記表を基に自分がどこに属するのかご確認ください。

第1号被保険者(自営業者等)月額6.8万円まで
年額81.6万円まで
第2号被保険者

(会社員・公務員)

会社に企業年金がない会社員月額2.3万円まで
年額27.6万円まで
企業型確定拠出年金に加入している会社員月額2万円まで
年額24万円まで
企業型確定拠出年金と企業年金に加入している会社員月額1.2万円まで
年額14.4万円まで
企業年金のみに加入している会社員
公務員
第3号被保険者
(専業主婦(夫))
月額2.3万円まで
年額27.6万円まで

自分がどこに属して、月額いくらまで拠出(積み立て)出来るか確認してくださいね。

iDeCo(イデコ)運営元の国民年金基金連合会HP上でも確認できるので自分がどこに属するか分からない場合はご確認ください。

「5秒」でわかるカンタン加入診断へ

年金制度のおさらい

日本の年金制度は3階建てになっています。

3階建て年金制度引用:日本経済新聞

3階部分が企業が用意してくれたり、個人で用意する「私的年金」と呼ばれるものです。iDeCo(イデコ)も3階部分の私的年金です。

会社にお勤めの方は、お勤め先に企業年金制度があるかどうかご確認ください。企業年金制度は下記3つに分類されます。

・企業型確定拠出年金
・厚生年金基金
・確定給付企業年金

最近は企業型確定拠出年金制度へ変更する企業が増えています。

2019年12月時点で約732万人の会社員が企業型確定拠出年金に加入しています。サラリーマンの5人に1人が加入している計算になります。いわゆる企業の退職給付制度として企業型確定拠出年金が採用されているためです。

企業型確定拠出年金に加入している場合は、会社から説明を受け自分で商品配分を行っているはずです。

また毎月の給料明細を見てもらえれば一定額拠出されているのが分かるかと思いますので、給料明細をご確認ください。

ちなみに、2019年12月時点でのiDeCo(イデコ)加入者は146.5万人で企業型に比べると約1/5です。

2017年に制度改正されたばかりなので、これからもっと増えてくるでしょうね。

iDeCo(イデコ)の始め方

iDeCo(イデコ)への加入手続きは、原則として国民年金基金連合会が指定する「運営管理機関」で行います。

運営管理機関一覧

運営管理機関ごとに「取り扱う運用商品」「加入時や毎月の口座管理等手数料」「特徴」が異なりますので、慎重な比較検討が必要になります。

特に重要なのが「取り扱い商品」です。長期間保有するものになるので、ある程度ほったらかしておいても大丈夫な商品を選ぶ必要があります。

iDeCo(イデコ)口座を開設する金融機関選びでの大きな軸となる運用商品についてお伝えしていきます。

iDeCo(イデコ)運用商品の選び方

iDeCo(イデコ)で運用できる商品は、各金融機関によって異なりますが、選べる商品数が最大35商品まで限定されているため、比較的選びやすいと言えます。

そして選べる商品は「投資信託」と「元本確保型商品」に大別されます。

投資信託はリスクは低いですが金融商品なので値下がりして元本割れするリスクはあります。お金が減ってしまう可能性があります。

そのため、1円でもお金が減るのは絶対に嫌だという方は「元本確保型商品」を選んだ方がいいでしょう。

ただし先ほどのデメリットでもお伝えした通りiDeCo(イデコ)口座を持つには毎月手数料が発生します。

手数料を払ってまで「元本確保型商品」を選ぶくらいなら、今現在メインに使用している銀行の定期預金を買っておいた方がはるかにましだと言えます。

そのためiDeCo(イデコ)で運用する商品は基本的に「投資信託」を中心に選択することになります。

投資信託商品の選び方

投資信託の商品種類として下記8つに分けられます。

・国内株式
・国内債券
・国内REIT
・海外株式
・海外債券
・海外REIT
・コモディティ
・バランス型

それぞれの商品で「リターン」「リスク」が異なるので、どれか一つではなく分散させることが重要になります。

最近では「全世界株式分散型」「8資産分散型」などの分散性に優れた投資信託商品も出てきたので積極的に選びたい商品です。

ちなみに公的年金の運用を行っているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本となる投資割合は、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%という構成です。

さらに投資信託の運用方針も2つに大別できます。

・インデックス(パッシブ)型:市場の平均に連動することを目指した運用。ローリターン・ローコスト

・アクティブ型:市場の平均以上のリターンを求めて運用。ミドルリターン・ハイコスト

iDeCo(イデコ)に限らず長期投資をする上では「インデックス(パッシブ)型」一択で決まりです。

その理由は下記3つです。

・手数料(信託報酬率)が投資信託商品の中で一番安い部類の設定

・リスクを分散して抑えられる

・投資のプロだって勝ち続けることが出来ない

20年近く長期間保有することが前提なのでとにかく手数料が安いものを選ぶことが大切です。

「購入時手数料」はみな同じく0円(ノーロード)なので、見るべきは「信託報酬率」です。

信託報酬率が0.1%でも安いものを選ぶようにすることがポイントです。

また直近1年、3年のリターンだけに目をとらわれることは危険です。そのリターンがずっと続くことが保証されていれば多少高い手数料を支払ってもいいですが、そんな保証はありません。

投資のプロだってずっとは勝ち続けられません。そんなことできたらみんなおお金持ちです。市場では何が起きるか分かりません。

高い手数料を支払って高いリターンを目指すよりも、低いコストで市場平均を目指すインデックス(パッシブ)型が長期投資には適していると言えます。

ここまで見てきたように投資信託選びでは、下記4点が大切なポイントになります。

・手数料(信託報酬率)の低さ
・資産の分散性(株式、債券、REIT、コモディティ)
・地域の分散性(日本、先進国、新興国)
・運用方針(市場平均を目指すインデックス型)

とはいえ、全くの投資初心者の方は各金融機関で扱っているiDeCo(イデコ)運用商品一覧を見てもなかなか選べないかもしれませんので一つ参考になるランキングをご紹介します。

『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019』で選ばれた投資信託

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」とは?
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼ら彼女らが支持する投資信託はどれか?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。

出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019 HPより

2020年1月18日の表彰式で選ばれたトップ3をご紹介します。

第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

第3位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

このようにTOP3を三菱UFJ国際投信が販売する「eMAXIS Slim」シリーズが独占しました。

すべてiDeCo(イデコ)で運用できる商品です。(取扱金融機関により異なります。)

上記サイト上で見てもらえれば分かりますが「運用コストが低い」という点が特に支持を集めています。

20年、30年と長期間に渡って積立投資を行う上では、0.1%でも手数料が安い方が最終的な利益を押し上げます。

本当に極端なことを言うと、世界経済がどうなるかなんて誰にもわかりません。今上昇していてもいつ何時下落に転じるか分かりません。

S&P500の30年間チャート 日経平均225の30年間チャート

上の図はアメリカの代表的指数であるS&P500の値動きです。2020年にかけて歴史的高値にあります。上げ下げはありますが基本的に右肩上がりです。

一方下の図は日本の日経平均225の値動きです。1989年のバブル崩壊か下落基調になり2003年に底を打った後も上げ下げを繰り返し大きな成長は見られません。

同じ期間に日本だけに投資したのと、アメリカに投資したのでは雲泥の差が生まれています。

でもアメリカだけを見るのも危険なので、全世界の各資産に分散投資させるのが一番のリスク分散につながります。

もちろんハイリターン狙いではなく、ローリターン狙いになります。でも30年近く長期投資するのでそうあるべきです。

そしてリターンがどうなるかは誰にもわかりませんが、コストだけは目に見えます。目に見える確実なコストはできる限り小さくしておくに越したことはありません。

ネット証券会社でiDeCo(イデコ)口座を開設

iDeCo(イデコ)口座を開いて運用する商品は「投資信託」です。投資信託の選び方はすでにお伝えしました。

長期運用するのに本当に適した投資信託を取り扱っている金融機関でiDeCo(イデコ)口座を開設することが重要です。

結論としては「ネット証券会社」でiDeCo(イデコ)口座を開設することがお勧めです。選択肢の幅が広がり将来的なリスクを低く抑えることが出来ます。

例えばメガバンクの「三菱UFJ銀行」の取り扱い銘柄は下記(一例)です。

三菱UFJ銀行のiDeCoの運用商品一覧

一番安い投資信託でも信託報酬率が0.374%です。これは高い!

ネット証券最大手の「野村證券」の取扱商品(一例)も見てみましょう。

野村証券のiDeCo商品一覧

ホームページ上で信託報酬率をすぐに確認できません。この時点で使い勝手に難ありです。ユーザー目線とはいいがたいですね。

また、実際に取り扱っている商品の信託報酬率も高めです。

もう一つ証券大手の「大和証券」です。

大和証券のiDeCo商品一覧

信託報酬率がかなり高いですね。しかも系列会社の商品取り扱いがほとんどでユーザー利便性を考えていないですね。

実際にiDeCo(イデコ)取扱金融機関のホームページで取扱商品を見てください。ネット証券会社以外は正直長期保有に向かない投資信託商品がほとんどです。

一度設定してしまえばあとは基本的にほったらかしでもOKなので、最初にしっかりと選び設定すれば窓口相談も必要ないので、手数料の少ないネット証券が正解です。

ちなみにネット証券は対面店舗を持っていませんが、iDeCo(イデコ)専用の電話サポートが充実しているとことがほとんどなので相談することももちろんできますよ。

iDeCo(イデコ)口座の開設方法について

口座開設の方法はどこの会社でもほぼ共通しています。

というのも各金融機関でiDeCo(イデコ)口座を作るのではなく、国民年金基金連合会から委託を受けた日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T社)で口座を作ることになるからです。

iDeCo(イデコ)口座開設手順引用:マネックス証券

このように、
1.証券会社へiDeCo(イデコ)口座開設の資料請求をする
2.申込用紙に必要事項を記載し郵送する
3.審査完了後、専用サイトへのログインID、PASSが郵送される
4.専用サイトへログインして設定を行う

このような流れです。まずは「資料請求」を行うことがスタートになります。

ちなみにiDeCo(イデコ)口座の開設に際して、証券会社の取引口座を持っていなくても申込できます。

iDeCo(イデコ)口座だけ申し込むことが出来ます。今使っている証券会社があれば申し込みが簡略化するケースもありますが、まずは比較検討をしてみてください。

またiDeCo(イデコ)口座開設完了までは1~2か月かかります。今が絶好の買い場だから始めたいと思ってからでは、すぐには始められません。

少しでも興味を持ったら開設準備をすることが良いですね。

運営管理機関一覧

iDeCo(イデコ)口座開設に適したネット証券会社

ネット証券会社最大手のSBI証券

SBI証券のiDeCo(イデコ)
取扱商品数投資信託83銘柄
元本確保型4銘柄
加入時手数料2,829円(加入時のみ1回だけ発生)
口座管理の手数料
※加入者( 掛金拠出者 )
171円(毎月発生)
掛金の拠出方法会社員の場合は、給与天引きもしくは、ご自身の口座からの口座振替で掛金を拠出します。(※毎月26日(休日の場合は翌営業日))

口座開設数500万口座超えのネット証券業界不動の1位がSBI証券です。iDeCo(イデコ)の申し込み実績でも業界NO.1です。

圧倒的な商品取扱数が特徴です。SBI証券では「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2種類あり、どちらかから選んで運用を行う必要があります。

2018年11月に導入された「セレクトプラン」は、「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した34商品から構成されています。これから始める人は基本的にはセレクトプランが良いですね。

SBI証券のiDeCo商品一覧

商品も非常に選びやすいのが特徴です。さらに信託報酬率0.1%台の銘柄もたくさんあり、低コスト運用を実現できます。

さらに、「SBI-iDeCoロボ」による商品提案機能もあります。4つの質問に答えるだけでリスク許容度を分析し、最適な商品を提案するというものです。

SBI証券のiDeCoロボ

ただ、本当の投資初心者の方からすると若干分かりづらい気もしますね。下でもご紹介しますが、マネックス証券のロボ提案の方が分かりやすいかもです。

また平日、土曜日利用可能なフリーダイヤルも設置してあり電話相談も可能です。

ただし、普段からSBI証券で取引をしている方は「iDeCo(イデコ)専用口座管理画面」からの操作が必要になるので、少々使い勝手が悪いです。

SBI証券口座開設SBIのiDeCoへ

楽天ユーザーにとって使いやすい楽天証券

楽天証券のiDeCo
取扱商品数投資信託31銘柄
元本確保型1銘柄
加入時手数料2,829円(加入時のみ1回だけ発生)
口座管理の手数料
※加入者( 掛金拠出者 )
171円(毎月発生)
掛金の拠出方法会社員の場合は、給与天引きもしくは、ご自身の口座からの口座振替で掛金を拠出します。(※毎月26日(休日の場合は翌営業日))

次にご紹介するのが楽天証券です。あなたも楽天カードを持っていないですか?楽天市場でネットショッピングをしませんか?

楽天証券でiDeCO(イデコ)を開設するメリットは、
・楽天会員であれば、登録内容が引き継がれて申し込みがラク
・楽天証券口座を開設していれば、同じ画面内でiDeCO(イデコ)運用管理が出来る

この2点ですね。普段から楽天証券を使っている方は特に使いやすいです。

ただし、取扱商品が少々少ないですね。信託報酬率は0.1%台が望ましいのですが、ちょっとはみ出ちゃう投資信託もあります。

楽天証券のiDeCo商品

例えばこちらの全世界株式に投資するタイプの投資信託では2銘柄しかなく、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))」の信託報酬率は0.222%です。

「eMAXIS Slim」シリーズに比べると若干手数料が割高なのが残念です。

楽天証券にも平日、土曜日利用可能なフリーダイヤルが設置されています。またLINEトークのチャット問い合わせに24時間対応している点は利便性が良いです。

楽天証券で口座開設楽天証券のiDeCo

マネックス証券

マネックス証券のiDeCo
取扱商品数投資信託25銘柄
元本確保型1銘柄
加入時手数料2,829円(加入時のみ1回だけ発生)
口座管理の手数料
※加入者( 掛金拠出者 )
171円(毎月発生)
掛金の拠出方法会社員の場合は、給与天引きもしくは、ご自身の口座からの口座振替で掛金を拠出します。(※毎月26日(休日の場合は翌営業日))

マネックス証券のiDeCo(イデコ)で特徴的なのは、ロボアドバイザー「iDeCoポートフォリオ診断」で最適な資産配分を提案してもらえるところですね。

5つの質問に答えるだけで、最適な配分を実際の取り扱い投資信託を基に提案してくれるので、使い勝手がいいと感じました。

マネックス証券のiDeCoポートフォリオ診断

本当に初心者の方でも簡単に診断できるので、SBI証券のロボ提案より良い感じです。

取扱商品も低コストで人気のある商品を取りそろえているので、十分なラインナップですね。

また、マネックス証券総合取引口座とiDeCo(イデコ)口座を連携できるので、普段からマネックス証券をお使いの方にとっては利便性が高いですね。

マネックス証券にもにも平日、土曜日利用可能なiDeCo専用フリーダイヤルが設置されています。

マネックス証券口座開設マネックス証券のiDeCo

auカブコム証券

auカブコム証券のiDeCo
取扱商品数投資信託27銘柄
元本確保型1銘柄
加入時手数料2,829円(加入時のみ1回だけ発生)
口座管理の手数料
※加入者( 掛金拠出者 )
171円(毎月発生)
掛金の拠出方法会社員の場合は、給与天引きもしくは、ご自身の口座からの口座振替で掛金を拠出します。(※毎月26日(休日の場合は翌営業日))

4社目はauカブコム証券です。ちょっと商品ラインナップに不満が残る内容です。信託報酬率が最低水準ではないので他の証券会社取扱商品に比べると割高感があります。

カブコムの「iDeCo専用アプリ」があるところがほかの証券会社と比べた特徴ですね。ただ、iDeCoはいったん設定をすれば毎日見るようなものでもないのでアプリの利便性は低そうですね。

なんかネガティブなことを多く並べてしまいましたね。ただ他証券会社と比べた際立ったメリットはなさそうです。

auカブコム証券でiDeCo開設

iDeCo(イデコ)口座を開設するのに適しているネット証券会社をご紹介しました。

どこも口座開設費用や口座維持料は同じコストでした。そうすると比べるべきは「取り扱い商品」のみです。

iDeCo(イデコ)は60歳以降まで引き出すことが出来ません。長期投資専用の制度です。長期投資するからこそ「信託報酬率」というコストには0.1%までこだわりましょう。

直近1年、3年の運用成績が良い投資信託を選ぶのは非常に危険です。過去の成績が良いから将来も良いかなど誰にもわかりません。

見るべきは成績ではなく「コスト」です。これだけではどんなときにも常に一定発生します。

低コスト&パフォーマンスの良い投資信託を取りそろえている証券会社を選ぶのが成功への近道です。

また参考情報ですが、2020年1月6日に「iDeCo証券会社」オリコン顧客満足度調査が発表されましたので紹介します。

iDeCo 証券会社のランキング2020年版 オリコン顧客満足度|調査企業13社の比較・クチコミ・評判

まとめ:iDeCo(イデコ)は老後の自分年金作りに最強の制度!

老後の資産形成作りに最適な制度がiDeCo(イデコ)です。公的年金で不足する老後資金を自分で作る私的年金制度です。

60歳未満は積立運用したお金が一切引き出せないという強制貯蓄の性質も持っているので、ついつい使ってしまうといったことを防げます。

そして3重の税制優遇が受けられるのが最大のメリットでもあります。

月々5,000円から始めることが出来るので貯金代わりにいち早く始めておくことが将来の安心につながります。

普通の貯金とは違い60歳までは引き出せないので、積立貧乏にならないように注意して拠出金額を設定してくださいね。

また、長期間保有することになるので、運用商品選び、口座を開設する会社選びは慎重に行いましょう。

会社員が投資に取り組むためのロードマップ
【完全解説】会社員が将来のために投資に取り組むためのロードマップ会社員の方が中長期的に投資、資産運用でお金を増やす手順、手段についてまとめた記事です。投資の重要性、望ましい投資スタイル、誤ったやり方、投資を身近に感じられるサービスなどについて網羅的に解説します。...

この記事では、投資の始め方についてまとめました。

投資を行う目的の整理、投資を始める重要性、具体的な投資の始め方などをまとめています。

ぜひこの記事をお読みいただき、貯金の代わりに投資でしっかりとお金を増やすことを検討してみてください。

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たけとも
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はじめまして!たけともです!当ブログへお越しいただきありがとうございます!地方中小企業在籍の30歳独身リーマンの僕が、「転職」「副業」「投資」を通して少しでも収入増を目指す内容を発信しています。同じような立場の人に少しでも役に立つことを心掛け、自分の実践したことをベースに、またどこよりも分かりやすい伝え方を心掛けています。質問等はお気軽に♪
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